発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.28 「やる気が出ない」

やらなければならないことがあるのだけど、やりたくないわけではないのだけど「やる気が出ない」という人がいます。

 

一般的には、やる気が出ない原因としては

① 体の疲れ
② 慢性的なストレス
③ 血糖値のアップダウンが激しい
④ 頭の中のモヤモヤ
⑤ 運動不足
⑥ 燃え尽き症候群

などがあり、インターネットを検索するといろいろ出てきます。

 

 

先ずは食事! 栄養価の高い食事を取ること !! 栄養価の高い食事といっても、難しいことはありません。季節の旬の食べ物を選ぶという基準を持てばよいのです。

 

365日、いつでも食べられるものではなく、その季節にスーパーによく並ぶ食べ物という意識で食材を選ぶと効果的です。

特に、大人の発達障害には、タンパク質のチャージが必要だと言われています。

 

 

食事の次は睡眠です。 良質な睡眠を取れるようにしましょう!

 

よい睡眠の三箇条は、「寝つきがよい」「ぐっすり眠る」「寝起きすっきり」です。

睡眠の質は体温調節や体内修復・成長に関連するホルモン分泌と相関関係があります。これらは体内の代謝活動促進・自律神経のバランスを整える要素となります。

睡眠の質を向上させるほど、疲労から心身を回復させる効果があります。肉体疲労はもちろん、脳のように目に見えない部分に蓄積した疲労を取り除く大きな効果があります。

 

 

また、これは発達障害がある人にはとても大切なことなのですが、「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」をやることです。

 

一般の人は、一日の過ごし方として、「やるべきこと」が増えれば、「やりたいこと」を減らして、身の回りのことや睡眠に影響が及ばないように調整することが可能です。

 

しかし、発達障害の人は、「やるべきこと」が増えても、「やりたいこと」を一定より減らすことができないため、身の回りのことや睡眠を削って「やるべきこと」をやるようになります。

そして、「やるべきこと」は、たいてい発達障害の人にとって価値観をあまり感じない「やりたくないこと」なのでストレスが生じ、そのストレスを発散する時間も必要となるので、ますます身の回りのことをやる時間や睡眠時間が足らなくなるのです。

 

ストレスが溜まれば、頭がモヤモヤして、落ち着かない気分になったり、理性がきかなくなることもあります。

また、そこまでしてやった「やるべきこと」に対する自他の評価が低ければ、結果「燃え尽き症候群」になることも考えられます。

 

そこで、筆者が考える対策としては

①「やるべきこと」の目標設定をできる限り低く、小さく区切って一度にやらないようにする
②「やるべきこと」に対して、やる気がどうのこうの言っても、つまらないことはつまらないので、根を詰めず惰性でやる。
③ やる気が出ないときには、活動をスパッと休止し、いる場所の視界を変え、吸う空気を変える(外出ではなくて別世界に身を置く時間を作る  ex.コーヒータイム、バスタイム、散歩など)。
④ それでも問題解決できないのなら、いさぎよく逃げる。

 

つまり、発達障害者にとって「やる気が出ない」のは、「サボリ」ではなく特性の一つでもあるので、自分を責めることは止め、” そういうこともあるよね “ ぐらいの感覚でやり過ごせれば、そのうち、やる気のガソリンが湧いてきて、状況は全く変わってくると思うのです。

 

 

もちろん、そのためには、発達障害への社会的理解がさらに進む必要があることは、言うまでもありません。

 

 

 

※ 今回のコラムは、書籍「これからの発達障害者「雇用」: 専門キャリアカウンセラーが教える」からこぼれた、貴重なお話となります。ぜひ、本編もお楽しみください!

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