発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.26 「ADHDとASDの併存について」

発達障害であるADHDとASDの併存はとても多いように思われます。

特にADHD単独の方は、私の周りではほとんど見たことがないというほど、他の発達障害との併存が多いようです。

 

 

そのADHDとASDには、共通する症状と正反対の症状があります。

 

◯ 共通点

・過集中(ADHDは短い、ASDは長い)
・偏向性
・自己中心性
・社会性の欠如

 

◯ 相違点

ADHDASD
人当たりが良い人に興味を抱かず無関心
時間が守れない時間(ルール)に固執する
場当たり的で計画性がない計画性がある
状況判断ができない状況判断ができる
飽きやすい一つのことにこだわる
刺激や新しいものを求める一定にやり方に固執する

 

また、このような特性があります。

ADHDASD
忘れ物が多い変に正義感が強く相手を責める
ミスが多い視線を合わさない
ケガや事故が多い空気が読めない
じっとしていられない人の顔が覚えられない
順番が待てない手先が不器用
キレやすい協調運動が苦手
感覚過敏

 

そこで、ADHDとASDが併存する人に対して、その両方の症状の「イイトコドリ」をしようとすると、<多動(ADHD)×新奇追求(ADHD)×一点集中(ASD)> みたいなことになりますが、同じ併発組でも、「ADHDが優位な人」と「ASDが優位な人」が存在し、その濃度も異なるので、職業選択には注意が必要です。

 

 

また、既に就労している発達障害の方の中には、特性の合わない仕事を与えられて、転職を繰り返す人もかなり見受けられます。

 

原因としては、次のようなことが挙げられますが、これらの対策(継続的なフォロー)が求められます。

・自分を客観視できない
・自分の得意不得意を理解していない
・長期的なビジョンが描けない
・自己中心的な考え方が抜けない
・長期的(継続的)な努力ができない

 

重要なのは、自分に合った支援者を見つけることです。

発達障害の特性に明るく、仕事の内容をよく知る支援者が良いでしょう。

 

 

それと、相性です。

ADHDの人には、情報量が多く辛抱強い支援者、ASDの人は、人にもこだわるので、価値観にあまりギャップがない支援員が良いと思います。

 

 

 

※ 今回のコラムは、書籍「これからの発達障害者「雇用」: 専門キャリアカウンセラーが教える」からこぼれた、貴重なお話となります。ぜひ、本編もお楽しみください!

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