発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.19 「共依存と回避依存」

発達障害の方は十人十色、いや百人百様、いえ千差万別というほど、一人ひとりの特性が違います

なので、ASD(自閉症スペクトラム)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)といったカテゴリー分けのみで、その人の特性を知ることは出来ませんし、さらに細かく、受動型アスペルガー、孤立型アスペルガー、積極奇異型アスペルガー、不注意優勢型ADHD、多動衝動性優勢型ADHD、等に分けたところで、併存型などもあり、結局は個別対応を迫られることが多いようです。

 

しかし、前回、「ASDの定義について思う事」でお話ししたように、互いに発達障害があるからこそ共感できることがあるようで、発達障害者同士のカップルも多く見受けられます。

但し、気になるのは、その成因で、似た者同士か、自分に無いもの(足りないもの)を持っていることに魅かれてという部分が際立っているように思えます。

 

類似性や補完性を求めるということでは、定型発達者と一概に違っているというわけではないのですが、そこは発達凸凹があるため、共依存や回避依存が高じて破たんするケースも多く、後遺症として二次障害を引き起こすケースも多いので、マッチングには注意が必要です。

 

アスペルガー 受動型 ・自分から人に話しかけることはないが、話しかけられたら丁寧に対応する
・頑張って周囲に合わせようとし過ぎる傾向がある
・実はコミュニケーションが苦手
孤立型 ・他人の事にまったく関心がない
・興味のあることには、とことんのめり込む傾向がある
積極奇異型 ・落ち着きがなくハイテンション
・世界の中心は自分だと思っている節がある
・想定外の出来事にあうとパニックになる

 

ADHD 多動衝動性
優勢型
・とにかく落ち着きがない
・発想力、独創性、芸術的センス、行動力に秀でている
不注意
優勢型
・大らかでマイペース(癒し系)
・責任感が強くて真面目だが、うっかりミスが多い
混合型 ・多動衝動性優勢型と不注意優勢型の両方の症状を持つ
・ADHDの中で最も多くみられる

 

共依存 : 依存する側と依存される側という一方的な関係に見えやすいが、実はお互いに依存し合っている。
回避依存 :相手との深い関係を避ける、幸せになることから 回避する、2つのパターンがある。
共に自己防衛のために、「暴君―役に立っているという満足感」で成り立つ場合が多い

 

 

※ 今回のコラムは、書籍「これからの発達障害者「雇用」: 専門キャリアカウンセラーが教える」からこぼれた、貴重なお話となります。ぜひ、本編もお楽しみください!

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