発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.12 「適職って何だろう?」

インターネットを観ていたら、<発達障がいの適職として警備士は一つの答えのような気がする>という記事を見つけました。

 

その理由としては

①言葉で困らない ・・・・・・・・・ 事実をありのまま述べればいい、言葉を選ぶ必要がない
②動作で困らない ・・・・・・・・・ 車の誘導にあたって、動作で進路を示す動作を示すだけで、あとはドライバーが判断して動いてくれる
③アバウトの範囲が広い ・・・ 基本動作に準拠してやれば、あとは現場対応の動作パターンで構わない
④やることで迷わない ・・・・・ 警備以外の付帯業務をやることが許されていない
⑤気が散りやすい感覚が活かせる ・・・ オフィスワークのように集中して仕事をしなくていい
⑥良い先輩に困らない ・・・・・ 隊員の口調が「対応型」だから、説明されたけどよくわからないまま話が終わることがない
⑦業務の習得に急かされない ・・・・・・・ 研修で習ったことを基準に、あとは現場特有の事情に合わせれないいだけで、業務の難易度は低い
⑧給料がいい・休憩が多い ・・・・・・・・・ 事故や犯罪に巻き込まれる可能性が他の職場よりも高いせいか、報酬がそれなりに高い
⑨服装と髪型に困らない ・・・ 制服を着ていればよく、髪型も耳にかからないように短い状態と決まっている
⑩工事現場でなく、商業施設の駐車場に配属してもらっている ・・・ 専門用語を覚えなくてすむ

引用:HyogoKurumi.Scribble

 

う~ん、どうなのかな!? その人の特性次第だとはいえないでしょうか?

 

確かに、それほど複雑なコミュニケーションは必要ないかもしれない。給料もそれなりにいい。シフト制だから休憩もきちんとある。だけど、車の往来が多いと大変だし、商業施設だと、売り場の事を聞かれることもある。駐車代の清算は、たいていは機械だけれども、手渡しの金銭授受のところもある。VIPの駐車場を別に設けている百貨店等もあり、VIPはクレームが多い傾向が強い。

だから、大筋はそうかもしれませんが、やはり、個人差はあると思われます。

また、障がいをオープンにした障害者雇用の場合には、精神保健福祉手帳を見せると、警備業法の規定で精神障がい者は雇えないと断られることがほとんどです。

私が、ビルメンテナンス会社の人事をしていた時の経験でいえば、障害を明かさないクローズ就労で、ADHD系の人ならば、それなりに勤まると思いますが、アスペルガータイプ、またはアスペルガー併存型の発達の方だと難しいような気がします。

 

この記事を否定するつもりは全くありません。この記事を書いた人が、自分の適性に合った職場を見つけて、そこで活躍できていることは、素晴らしいことです。

しかし、発達障がいの人の適職というのは、職種によって合う、合わないは、あるとは思いますが、最終的には、当事者個々によって異なります。

 

だから、この記事を読んだ皆さまにも、いろいろとトライしていただいて、この記事を書いた人のように、「適職」を見つけていただきたいと思います。

 

 

※ 今回のコラムは、書籍「これからの発達障害者「雇用」: 専門キャリアカウンセラーが教える」からこぼれた、貴重なお話となります。ぜひ、本編もお楽しみください!

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