発達障害専門キャリアカウンセラー

発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.1 「障がいなのか?個性なのか?」

私は発達障害者専門のキャリアカウンセラーという立場上、多くの発達障害者と交流がありますが、多少
癖はあるものの、彼らとのコミュニケーションで困った経験は殆どありません。

むしろ、裏がない(真面目で嘘をつけない、嘘をついてもすぐバレる)ので分かり易く、一緒にいてとても楽です。

 

しかしながら、定型と比べてみると、社会通念上「変」と見なされる部分があることは否めません。

 

 

これは、生まれながらに脳の構えが違うからです。

 

少し専門的になりますが、「変」なのは、デフォルト・モードネットワーク(記憶を呼び起こしたり、未来の
行動を計画したりする脳の領域のつながり方)に異常があり、自己関連情報の処理や社会認知的な処理が遅い
からだと言われています。

 

 

また、心のレベルの理解が定型発達者と大きく異なっています。

 

たとえば
・自分の気持ちや他者の気持ちを考えること
・自分や他者の精神状態について注意を傾けること
・自分の間違いや他者の間違いを受容すること
・自分自身を客観的に眺めること、また、他者の内心を見つめること
は、発達障害者にはとても難しいことなのです。

 

もう賢明な読者は気づかれたことと思いますが、発達障害当事者の「変」や「ズレ」は、現れ方が個々に違う
という点では個性であり、生得的な障害と言えば障害と言えます(私の周りの当事者の多くは障害と捉えてい
ます)。

 

しかし、それは全てソーシャルマジョリティ(社会的多数派)たる健常者(定型)と対照してのことで、
発達障害者が社会的多数派になれば、一般に健常者と呼ばれる人たちが「変」と言われることだって十分
にあるわけです。

 

 

私は個人的に「障害なのか、個性なのか?」を議論することは、あまり意味のないことだと思っています。

 

 

 

※ 今回のコラムは、書籍「これからの発達障害者「雇用」: 専門キャリアカウンセラーが教える」からこぼれた、貴重なお話となります。ぜひ、本編もお楽しみください!

関連記事

  1. 発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.5 「『成…

  2. 発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.12 「適…

  3. 発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.7 「対話…

  4. 発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.10 「女…

  5. 発達障害専門キャリアカウンセラー

    発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.2 「こだ…

  6. 発達障がい者専門キャリアカウンセラー

    発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.3 「ゆっ…

  7. 発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.11 「婚…

  8. 発達障がい者専門キャリアカウンセラーからのこぼれ話 Vol.8 「怒っ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。